キャンプに行ったらやっぱり焚き火をしたいですよね。
でも実際やろうとすると、
- 薪とライターさえあればできるの?
- 実は、なかなか火が着かず、思ってたより難しい
なんてこともあると思います。
そこで今回はキャンプ歴20年アラフィフキャンパーが、そんなあなたの疑問に答えます。
4分ほどで読め、なぜ火が着かないかに気づき、焚き火の始め方が分かるようになります。
初心者必見です!
焚き火の始め方
焚き火を始めるには、キャンプ場で買った薪とライターだけではできません。
その他にも必要なものがあります。
さらに、なぜ物が燃えるのかを理解していないと、火をつけることも難しい。
それでは、まず「なぜ物が燃えるのか?」から説明していきますね。
火が着かないのは燃焼の3要素が崩れてる
「火が着かない、火が消える」を解決するには、まず「なぜ物が燃えるのか?」を理解する必要があります。
そもそも、焚き火はなぜ燃えるのだろうか?
ものが燃える「燃焼」とは、光と熱を伴い酸素と反応する化学反応のこと。
これが成立するには、
- 燃料
- 酸素
- 熱
という3つの要素が必要。
まず、燃料になる薪(木材)に着火させると、徐々に加熱され、木材が熱分解されて可燃性のガスが放出されます。
その可燃性ガスが空気中の酸素と結びつくことによって熱や光、つまり「炎」が急激に発生。
その炎の熱によって、薪と酸素による燃焼が連鎖的にどんどん発生して燃え続ける。
これが焚き火。
焚き火を燃焼させ続けるため
薪に着火しようとしても、燃え広がらずにすぐに消えてしまったり、焚き火の途中でも立ち消えてしまうことを経験した方も多いのではないでしょうか。
これは、「燃焼の3要素」のいずれかが欠けてしまったり、バランスが悪くなり火が消えてしまう状態。
では、焚き火を維持していくためにはどうすればよいのでしょう?
先ほどの燃焼の3要素から、
- 焚き火に必要十分な薪が投入されているか?(多すぎると酸素低下・温度低下の原因にも)
- 焚き火台や薪の置き方が空気の流れを妨げていないか?
- 温度を保つため、燃焼部分が集中しているか?
に気を配ろう。
焚き火開始の流れ
焚き火を成功させるために、焚き火の流れを知っておきたい。
焚き火は大まかに次の3ステージになりますね。
- 焚き火の準備
- 火おこし
- 焚き火の維持
では順番に説明していきましょう。
焚き火の準備
多くのキャンプ場では、直火(直接地面に薪を並べて焚き火)は禁止されているので、焚き火台は必須。
また、焚き火台の下には「焚き火シート」を敷いて、落ちる灰や熱から地面を守りましょう。
次に燃料となる薪ですが、キャンプ場で売っている薪にいきなり火を着けようとしてもちょっと焦げるだけで燃えません。
それは、太い薪が燃焼するのに十分な熱量が足りていないから。
そこで、太さの異なる薪を4種類ぐらい準備しておくと良いでしょう。
バトニング
太い薪を細く割る方法。
立てた薪にナイフをあて、他の薪でナイフの刃を上から叩き、薪を割る。
バトニングに使用するナイフは、折りたたみ式などではなく、刃の金属がハンドル(持ち手)まで入っているフルタングというタイプの使用がおすすめ。
次に、細めの薪でもいきなり火を着けようと思っても難しいので、その橋渡し役になる「焚き付け」が必要です。
焚き付けに求められる要素は、小さな火を大きくできる燃焼性と、ある程度の持続力。
乾いた落葉や杉の葉、新聞紙、意外なもので牛乳パックや布製のガムテープ、また市販の着火剤などが焚き付けになります。
新聞紙を使用する場合は、きつく巻かずにゆるめにし、空気が入るすき間を開けるのがポイント。
牛乳パックは短冊状に切っておくのが良いでしょう。
最後に、火を着けるためのマッチ、ライターなどが必要ですね。
ジェル状の着火剤を使うとき、主成分メタノールは、炎が見えにくいことがあります。
火が着いていないと思い、「つぎ足し」しようとしたところ、火が着火剤のチューブまで燃え移り火傷をするという事故が発生しています。
着火剤は危険物です。「つぎ足し」をしないように注意しましょう!
火おこし
マッチやライターで着火する場合は、直接「焚き付け」に火を着けることも可能。
まず焚き火台の上に焚き付けを置き、その上に一番細い薪を組みます。
薪を組むとき、方向をバラバラにしてすき間を開けるのがポイント。
燃焼の3要素である酸素を効率よく取り込めるように。
細い薪が燃えてきたら徐々に太い薪を焚き火にくべ、燃焼の橋渡しをしていく。
初心者ほど焚き付けや細い薪を多めに用意しておき、失敗しても何度もチャレンジできるようにしておいた方が良いでしょう。
早く焚き火を燃え上がらせたくて、ちょこっと準備できたらすぐ着火したくなる気持ちもわかります。
しかし、「火おこし成功の秘訣は段取り8割」。
しっかり準備をしてから着火をしよう。
焚き火の維持
無事に太い薪に火がつき、安定すればあとは火を消さないように維持するだけ。
薪を追加するときも火おこしを意識して、密着させず、良く酸素が取り込めるように注意が必要。
また、よく乾燥した薪は燃えやすい分、燃え尽きるのも早いので、調子に乗って薪を追加してると、すぐに薪を使い果たすなんてこともありがち。
焚き火は燃やしすぎず、消えないように薪を追加しよう。
まとめ
今回は、焚き火を始めるまでを紹介しました。
まとめると次のようになりますね。
- 火が着かないのは、燃焼の3要素「燃料、酸素、熱」のバランスが崩れている。
- 火おこしは、焚き付けから、細い薪、徐々に太い薪と火の橋渡しをする。
- 初心者ほど焚き付けや細い薪を多めに用意しよう。
- 焚き火の維持は、燃やしすぎず、消えないように薪を追加しよう。
それでは、安全に気をつけて、焚き火を楽しもう!