アウトドアチェアを買って、いざキャンプ、”あれ!?なんか思ったより座り心地が悪いなぁ”なんて経験ありませんか?
お店で座った時は心地よさそうだったのに…
あなたのキャンプスタイルに合わないチェアを選んでしまうと、”なんかしっくりこないなぁ”なんてことになりかねません。
アウトドアチェアは、キャンプやバーべキューには必須アイテム。
いろいろなタイプがあるうえに、持ち運びや収納時のコンパクトさも重要視したいポイントです。
そこで今回は、間違ったアウトドアチェアを選ばないようにキャンプ歴20年アラフィフキャンパーがチェアの特徴別メリット、デメリットを紹介します。
5分ほどで読めますので、あなたのキャンプスタイルに合わない間違ったチェアを買わないようにまずはご一読を!
キャンプで使えるアウトドアチェアの種類
アウトドアチェアには、
- 座面の高い(一般的な家庭のイス)ハイチェア
- 座面の低いローチェア、背もたれのないスツール
- 複数人で座れるベンチ
と複数のタイプがいろいろ。
また、収納方法の違いもあります。分解式、収束式、折りたたみ式。
さらに、素材の違いにより焚き火などの火の粉が飛んでも燃え広がりにくい難燃性のものなどがあります。
それでは、順に説明していきますね。
キャンプで使えるアウトドアチェアの特徴(タイプ別)
ハイチェア
ハイチェアとは一般的な家庭やレストランにあるような高さのイス。
高さ40~50cmものが多く、70cm程度のテーブルと合わせて使用します。
楽に立ち上がれるので、立ったり座ったりを繰り返す場合や腰やひざの悪い人にもおすすめ。
また、テーブルでの食事や料理が楽。
ひじ掛けのあるもの、リクライニング機能が付いているものもあります。
ただ、ちいさなお子さんには、落下や、転倒、場合によっては座るさいに折りたたまれてしまうこともありえるため注意が必要。
- メリット
- 立ったり座ったりが楽
- 食事がしやすい
- 料理がしやすい
- デメリット
- ローチェアに比べて重く、大きくなる
- 小さいお子さんには座りにくい。転倒転落の危険も。
ローチェア
ローチェアは高さ30cm以下のイスで、家庭だとソファぐらいの高さです。
アウトドアで足を投げ出して、ゆったりくつろぐのは気持ちいいですね。
焚き火などの地面に近い作業もしやすい。
またお子さんでもイスに座りやすく、重心も低いので、転倒転落の危険も少ない。
ただ、大人にとっては立ち上がりにくく、足腰に負担がかかります。
良くも悪くも一度座ったら、立ち上がりたくないですね。
- メリット
- 足を投げ出してゆったりくつろげる
- お子さんでも座りやすく、転倒・転落の危険性が少ない
- ハイチェアに比べて軽く、コンパクト
- 焚き火がしやすい
- デメリット
- 立ったり座ったりが比較的大変
- 食事や料理の前傾姿勢が、腰に負担がかかる
ベンチ
大人数でのキャンプやBBQなどで活躍する”アウトドアベンチ”。
近年では比較的軽量、コンパクトに収納できるタイプや家庭でも使用できるオシャレなものまであります。
また、座る以外にも、荷物置場やちょっとしたコット(ベッド)の代わりに使用できるものも。
さらに人数分のイスを用意するよりも荷物を少なくできます。
ゆったりと座るのであれば、背もたれのある大きめのベンチがおすすめ。
ただ、収納サイズが大きく、持ち運びは大変。
ベンチも座面の高さが”ハイ”、”ロー”とありますので、キャンプスタイルや持ち運びを考えちょうど良いものを選びましょう。
- メリット
- 複数人で座れる
- 人数分のイスをそろえるより荷物が軽少
- 荷物置やコットの代わりになる
- デメリット
- 1人用に比べると重くかなりかさばる
- 広いサイトでないと、配置の自由度が下がるときあり
スツール
スツールとは、背もたれのないイスです。
なんといっても軽くてコンパクト。
電車で行く場合など荷物を減らしたい場合は第一選択でしょう。
また、クーラーボックスやウォータージャグ置きに使用するのもありですね。
しかし、座り心地はやはりいまいち。
ゆったりくつろぐには向かないでしょう。
ただ、三本足のタイプは安定性が悪く転びやすいが、テーブルで料理など作業をするときの相性が意外にいい。
リラックス用のイスとは別に、作業用のイスまたは物置台として持っていくのもありですね。
- メリット
- 軽く、コンパクト
- テーブルでの作業に相性がいい
- 荷物置きに使える
- デメリット
- 座り心地がいまいち
- 3本足タイプは安定性が悪い
- ゆったりくつろげない
キャンプで使えるアウトドアチェアの特徴(収納方法)
分解式
座面と背もたれが一体化した布で、脚パーツと分解できるタイプ。
軽量でかなりコンパクトに収納できます。
しかし、耐荷重や強度がやや劣ります。
ソロキャンプ、電車キャンプやザックで持ち運ぶ人など持ち物に制限があるタイプにおすすめ。
収束式
4本の脚を収束させて1カ所に束ね、細長く収納できるタイプ。
分解式に比べて脚部がしっかりしているので安定感が良いです。
しかし、収納サイズは長くなります。
また、座ると座面が沈み込むため、座り心地がマイナス。
スペースの狭い車や、普段の保管場所があまりない人におすすめ。
折りたたみ式
布地の張が強めのものが多く、座り心地が良いです。
さらに骨組みも収束式よりもしっかりしており、安定感は抜群。
しかし、収納は折りたたむだけなので、サイズは大きく、かさばります。
スペースの広い車、十分な保管場所のある人におすすめ。
キャンプで使えるアウトドアチェアの特徴(その他)
耐荷重もチェア選びに重要な要素の一つ。
座る人の体重を考え、余裕のあるものを選びましょう。
さらに、焚き火をするのであれば、難燃素材を選びたい。
一般的には、デニムやコットンといった素材や、難燃加工されたポリエステルは火の粉が飛んでも燃え広がりにくい。
また、メーカー独自のオリジナル難燃素材を使用しているものもあります。
ただし注意点として、難燃素材は”燃え広がりにくい”ということ。
燃えないわけではありません。
キャンプで選んではいけない!アウトドアチェア
選ばない方が良いアウトドアチェアの組み合わせを、特徴からリストにしてみました。
- 小さいお子さんと一緒に行くときのハイチェア。《転倒転落の危険》
- 足腰の悪い人のローチェア。《立ったり座ったりに意外に負担が大きい》
- BBQなどで立ったり座ったりが多い人のローチェア。《立ったり座ったりがめんどう》
- ゆったりくつろぎたい人のスツール。《くつろげない》
- 車や家の収納スペースが少ない人の折りたたみ式チェア、ベンチ。《かさばる》
- ザックで持ち運ぶ人の収束式、折りたたみ式。《重く、かさばる》
- 焚き火を楽しみたい人のポリエステル素材。《火の粉で燃え広がりやすい》
どんないいアウトドアチェアでも相性があります。
スタイルに合わないチェアを選ばないように。
まとめ
アウトドアチェアはキャンプスタイルに合わせることが重要。
焚き火を楽しみたい人、小さいお子さんと一緒にキャンプする人はローチェアが良いでしょう。
逆に立ったり座ったりが多そうな人、座りながら料理などをしようと考えている人はハイチェアが楽でしょう。
また持ち運びやすさ、収納サイズ、強度も重要な要素。
メリットだけを見て選んでしまうと、あとで後悔なんてことも。
あなたのキャンプスタイルを意識して、デメリットにも注目し、合わないチェアを選ばないように注意しましょう。